えぬぐちのいろいろ好きブログ

思いついたことを思いのままに綴っていきます(^^ゞ



5月27日はZARD坂井泉水さんの命日。「笑声」が彼女の一番の魅力です。

 本日、5月27日は「ZARD」のボーカル坂井泉水さんの命日です。

 あれからもう8年も経つんですね。毎年そうなのですが、5月になると棚からZARDのアルバムを引っ張り出してきて、仕事への行き来の車中では、本当にZARDばかり聞いています。

 ZARDのアルバムの中でも、とくに好きなのが、1994年に発売された5枚目のオリジナルアルバム『OH MY LOVE』です。

 

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 その理由は、他のどのアルバムよりも坂井さんの「笑声」が堪能できるからです。

  

 

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 いろいろと意見はあるかと思いますが、坂井さんは決して歌がうまいとは言えなかったと思っています。 とくに音程については、歌がうまい素人さんとさほど差がなかったのではないでしょうか。

 また、坂井さんの歌い方の特徴として、リズムよりもほんのちょっと遅れて言葉を乗せる、ということが挙げられると思います。 歌詞を噛み締めているんだよ、と褒めることもできますが、耳に付いて仕方ないこともしばしばです。

 私えぬぐちが音楽を演るもので、こと音程やリズムに対して厳しいという点を差し置いても、安定しているとは言えません。

 では、どうして坂井さんの歌声があんなに心地いいのかと言うと、ズバリ「声質」、これに尽きると思います。

 表現力と言うのでしょうか、笑うように歌っているからなんだと思います。 声そのものが「笑っている」んです。 笑っているというよりはとても優しく「微笑んでいる」という方が当たっているかもしれません。

 微笑んでいるような声で歌っていたときは、きっと坂井さんも実際に微笑んでいたんだと思います。 楽しかったんだと思います。 幸せを感じているんだと思います。

 説明が足りないと思いますが、私はこれを「笑声」と書いて「えごえ」と読んでいます。 「わらいごえ」とも少し違います(笑)。

 このアルバム「OH MY LOVE」では、この「笑声」がとても幸せに鳴り響いています。だから大好きです。

 

 とくにアルバム一曲目のタイトル曲「oh my love」は全体を通して「笑声」が溢れています。

 この曲の中でも、皆さんにぜひ聴いてみていただきたいのが、2コーラス目が終わって短いギターソロのブリッジの後のサビ「oh my love もう友達のエリアはみ出した」の「アはみ」の部分です。

 とくに「は」の歌い方にそこはかとなく坂井さんの幸せな感情と優しさを感じます。

 サビの歌い出し「ほら加速度つけて~」から幸せのボルテージが高まってきて、「は」でとうとう微笑みがこぼれだしてしまった、私は勝手にそんな風に想像して聴いています。 そして正直に言うと、とても色気を感じています。

  、、、細かすぎて伝わりませんね(笑)

  この「笑声」は明るい曲はもちろん、マイナー調の曲でも効果バツグンです。

 たとえば11枚目のシングル曲である6曲目『この愛に泳ぎ疲れても』は悲しい内容の歌詞ですが、やはりこの「笑声」で優しく歌いあげられ、不思議な大人の魅力を醸し出していますね。

 とくに、また細かいところで申し訳なのですが、最後のサビ「この愛に泳ぎ疲れても 流されぬように 勇気を与えて」の「流されぬように」の部分が、最高に声が微笑んでいます。

 バッキングはマイナーキーなのに。 どうして、こんな表現ができるのか、とこのフレーズを聴く度にゾクゾクします。

 

 アルバム「OH MY LOVE」は、私えぬぐち的には、坂井さんの全盛期であると思っています。 先に否定的な書き方をした歌唱力についても、全期間を通じて最も安定している時期だったのではないでしょうか。

 

 9枚目のシングル曲である4曲目の『もう少し あと少し・・・』の歌い出しの低~中音域にしても、坂井さんが苦手な部分であるはずなのに、とても安定しています。

 10枚目のシングルの3曲目『きっと忘れない』のサビは坂井さんの作品中でも高音域のものですが、ときどき感じられる「息切れ」もなく歌いきっています。

 「息切れ」と言えば『この愛に~』の最後のサビ「出会ってしまった 週末の雨に あなたとの運命感じた」の「雨に」の「に」で高音にずり上げ、「あなた」の部分がこの曲に限らずですが、素人の方がカラオケで最後のサビのところで息が続かなくなる、そんな場面を思わせる、、、しかしとても一生懸命な姿が目に浮かぶようで、大好きな部分です。

 

 10曲全てが坂井さんの手による詩ですが、初恋の気持ちを描いた(えぬぐち解釈)表題曲、不倫愛(たぶん)の『この愛に~』と『もう少し~』といったように、詩・曲ともにメジャー・マイナーのバランスが良いと思います。

 私えぬぐちにとって隠れた名曲である『I still remember』『来年の夏も』も素晴らしいです。

 

 そもそも、ほとんどのCDをMP3化して、USBメモリに詰め込んでしまっているのですが、あえてこのCDを取り出すのには理由があります。

 

 、、、ジャケット写真が好きなんです。

 どのアルバムのどの写真を見ても坂井さんことを「キレイな人だな~」と思い、ついつい溜め息が出てしまうのですが、このアルバムのジャケ写は別格だと思っています。

 坂井さんの魅力を凝縮したような写真ではないとは思いますが、当時は今のように、ネットで検索すればすぐに坂井さんのいろいろな写真を見られる時代ではありませんでした。 CDのジャケットや音楽雑誌でその姿を見ることができるだけでした。

 そもそもメディアへの露出が少なく、カメラ目線の写真もほとんどないようで、目を伏せていたり、どこかを向いている写真ばかり。

 あまりテレビの音楽番組を見ることのなかった若き日のえぬぐちにとっては、彼女が実際に動いて歌っている姿を見た記憶は全くありません。 彼女の人柄や性質は、彼女が作詞した歌詞から推測する以外に知るすべがありませんでした。

 そんな私にとって、このジャケ写の笑顔がぼくの好きな「笑声」の主である、そんなイメージを持っていました。

 

 そばに置いておきたい。 車のダッシュボードに置いておいて、信号で止まったときに、ふと手に取って眺めたくなる。 そんな想い出深いジャケ写なんです。

 私えぬぐちは、家にネット環境を整えたのもほんのニ年前で、YouTubeで動く坂井さんの姿を観て、改めて惚れ直しました。

 

(oh my love)

www.youtube.com

 

 生きていらっしゃれば、40代後半。

 きっと、今の言葉で言えば「美魔女」と言われていたに違いありません。

 相変わらずナチュラルスタイルを通していたでしょうか。 アルバムのジャケットの中の写真を見ると、服装に古さを感じますが、いつものポニーテールは、今でも全く古さを感じません。 

 きっと、当時はあまりなかったチュニックなんかを着て、優雅な姿を披露してくれたんでしょうね。

 

 坂井さんの新曲が出ることはあり得ないわけですが、何故か寂しさも残念さも感じないのは私だけでしょうか?

 坂井さんのZARDとしての活動は完結していて、私の中では『永遠』になってしまったようです。

 

 命日に偲ばれることを故人が喜ばれるはわかりませんが、一人のファンとしてご冥福をお祈りしています。

 

 

 

 

 

 



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