二日酔いにはコーラが効く、を検証
以前、テレビの健康情報番組の中でお医者さんが言っていたのを聞いてから、ずっと試してみたいと思っていたことがあります。
「二日酔いになったらコーラを飲むといい」らしい
先日、久々に飲み会があり、これはきっと飲み過ぎるに違いないと予想されましたので、これは好機とばかり、飲む前からコーラを購入しておきました。
、、、ええ、案の定、飲み過ぎました(笑)
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※今回飲んだのはコカ・コーラカスタマーマーケティング株式会社が販売するコカ・コーラ(赤いラベルのいわゆる普通のコーラ)です。この記事の内容はあくまでも個人的な感想・見解です。全ての方に当てはまるということではありません。
舞台はビジネスホテルの一室です
事前にチェックインしていたビジネスホテルのベッドにやっとこ辿り着いたのは、(おそらく)深夜の1時~2時の間。
朝の7時過ぎに、目を覚ますまでは完全に爆睡。
就寝する前にきちんと服は脱いでいたようで、夏の定番のシャツとパンツだけのいつもの姿でした。
が、普段家ではほとんど使用しないエアコンが点けっぱなしになっており、掛け布団の上に寝ていたので体が冷え冷え、顔に直に風が当たる状態でしたので喉がカラカラ、、、。
そして、来ました、、、頭痛!!!!
しかし意外に冷静でとちゃんとコーラのことを覚えていました。
ベッドからほんの数十センチの距離のテーブルに手を伸(頭痛!)ば(頭痛!)し(頭痛!)、、、一度断念。
再度挑戦し、、、ベッドに腰掛けたままでコカ・コーラのペットボトルのフタを開けて一口。
エアコンで冷えた室内においていたのでそこそこ冷たく、喉越しは良好でした。
2、3口飲んで、すぐにゲップが、、、ガス以外のものがこみ上げそうになるのをかろうじてこらえましたが、ちょっと危険。
カフェインが二日酔いの頭痛を和らげてくれます
コーラに含まれるカフェインには血管の拡張を抑える働きがあり、二日酔いの頭痛を和らげてくれます。
、、、ということをテレビで聞いていたのですが、期待していた程の効果はありませんでした。
それもそのはず、今回の飲み会ではふだんよりも大量に、かつ遅い時間まで飲んでいたので、結果「そりゃそうだ」くらいの効果に留まりました。
もしかしたら少しは効いたのかも知れませんが、いつも以上の二日酔いだったのでサンプルとしては比較対象になりませんでした、、、あしからず。
カフェインが頭痛に効果があるということですが、それならばコーヒーでもいいのかも知れません。 ブラックでもミルク入りでも胃が受け付けるならばの話ではありますが。
私は頭痛持ちで、なんだか頭痛が起こりそうだなと感じた時にコーヒーを飲むと回避できることがよくあるので、体質に合っているのでしょう。
ところで、19世紀末に開発されたというコカ・コーラですが、当時は「頭痛薬」あるいは「二日酔いの薬」として売りだされていたという記録があるそうです。
コカ・コーラの「コカ」は文字通りコ◯インの原料である「コカの葉」のことを指します。当時は頭痛に効くと考えられ、違法ではなかったコカから抽出された成分にソーダ水を加え、香料や砂糖で味を整えたものをコカ・コーラとして販売していたそうです。
コ◯インに似たような成分だったのですから、頭痛や悪心、だるさなどを軽減する効果があったのでしょう。
ちなみに、その後、法律でコカの葉の使用が禁止されていますので、現在のコカ・コーラに「頭痛薬」や「二日酔いの薬」としての効果があるかはよくわかりません。
唯一、効き目がありそうなカフェインは原料に含まれているのではなく、あえて色素や香料と一緒に添加物として加えられています。 なぜカフェインを加えているのだろう、と以前から不思議に思っていましたが、当時の覚醒作用(作用機序は違いますが)を残そうとしているからでしょうか?
これがなければ、もう少し安心して子供にも飲ませられるのですが、、、。
コカ・コーラというネーミングがそのまま使用されていることから、もしかしたら、独特の味も当時のコカを使用したものを再現しているのかもしれませんね。 言われてみれば、薬っぽい味と言えなくもないような、、、。
いくら頭痛とはいえ、お酒によるものに対しては痛み止めはあまり飲みたいとは思いません。 時間が経ってアルコールが抜けているとしても、お酒の分解にフル稼働した肝臓に鎮痛剤を飲んでまた負担をかけるのは個人的にはなんだかイヤです(※薬は肝臓で代謝されます)。
なので、わらにもすがる思いでコーラを飲んでみるのもいいかも知れません。
コーラは胃酸と同じ酸性度なので胃に優しい?
コーラの酸性度(PH)は2前後で、胃酸の数値(1~2)とほぼ同じですので、多めに飲んでも胃を荒らすことはない、と番組中でお医者さんが言っていました。
ですが、二日酔いの胃のムカつきというのは、ほとんどが胃酸過多によるものですから、コーラを飲むのは胃酸を注ぎ足しているようなものですよね。
コーラだけでなく、炭酸飲料は酸性度が高いので、食道や胃の粘膜を刺激してますます症状を悪化させたり、人によっては胸焼けを起こすかも知れません。
それから、酸性度が高い飲み物は、虫歯の原因にもなりかねません。 先ほど言ったようにコーラの酸性度は2ですが、これはレモンとほぼ同じ数値です。 二日酔いでダウンしている状況では、飲んで→寝て→飲んで→寝て、、、と口の中が強い酸にさらされていることになってしまいます。
もちろん、回復するまでの数時間~一日程度で虫歯になるほどの影響はないと思いますが、気を付けたいものです。
虫歯になるのが嫌だからといって、二日酔いでは台所や洗面所まで移動するのは容易ではありませんね。 糖分で口の中が粘ついたり、喉が乾くような不快感があっても同様です。
そして、もう一つ、これは最も気を付けるべき点なのですが、炭酸飲料を飲むのならば、胃の内容物を考慮した方がいいと思います。
それでなくともオエっと来る状態なのですから、炭酸飲料を飲んだ後のゲップがトリガー(笑)になりかねません。 アルコールで動きの鈍った胃の中には数時間前に食べたはずのものが、ついさっき飲み込んだかの如く原型を留めていることがよくあるものです。
いくら飲み口がよくても、強烈に喉が乾いていても、ごくごく飲むのは避けたほうが無難なようです。
頭痛の軽減を目的にするのならば、胃腸の症状から脱してからですね。
ところで、コーラのもう一人の雄であるペプシコーラですが、こちらはコカ・コーラと同時期の19世紀末の薬剤師が調合した消化不良の胃腸薬が起源であるとのことです。 なるほど、「ペプシ」って消化酵素の「ペプシン」が語源らしいです。
胃腸薬ならば二日酔いの胃の不快症状に効くようですが、当時の成分は含まれていないそうで、胃薬としての効果はないようです。
肝臓でアルコールを分解するのには糖分が必要です
ご存知のとおり、コーラにはたくさんの糖分が含まれています。
普段は思わず敵視してしまいがちな糖分ですが、実は肝臓でアルコールを分解するのに必要なのだそうです。
私事ですが、お酒を飲むときのお決まりのパターンといえば、、、
一次会:お腹いっぱい食べて飲む
二次会:ちょっとのツマミで飲む
三次会:ツマミなしで(飲みたくないけど)飲む
といったところなのですが、三次会が終わる頃にはお腹が減って仕方ないので、ついラーメン屋に入ってしまいます(よね?)。
もはや胃の機能が停止しているはずなのに何か食べたいのは、どうやら体が糖分を欲しがっているからだったようです。
だからといって一体何百キロカロリーあるのかわからないような、酔っ払って味もわからないようなラーメンを食べる必要はないんです。 大体、未消化だったり(糖分が吸収されていないかも)、翌朝お腹を壊すハメになってしまいます。
なので、手っ取り早く糖分を摂取するのにはコーラは最適なんですね。 この時間にはまだ吐き気がないので、意外に炭酸飲料もいけちゃうはずですから、小腹が空いたらコーラです。
結論:経験が必要です
すいません、自分の酒の弱さを暴露しただけで、ほとんどコーラと二日酔いの関係についてのレビューになっていませんが、ざっくり総括のようなものを述べさせてもらいますと、
・頭痛の軽減作用はさほどではありません
・コーラを飲むのならば、胃腸の不快感が無くなってから
・炭酸が入っていなくても糖分は含まれている方がいい
と、いったところでしょうか(あくまでも個人的見解です)。
今回、コーラを飲んでみて、いろいろデメリットを感じましたが、、、結局のところ、飲めるのならば、コーラでもなんでもいいと思います。
こればかりは、いろいろと試していただいて、(失敗も含めた)経験の中から自分に合うものを見つけていくしかないですね。
ぜひ、コーラにもチャレンジしてみてください(笑)
私は、、、ぶっちゃけ普通のスポーツ飲料が一番です。